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自宅出産の妊婦健診は20週以降はご自宅で行います。

病院での健診と同じで母子手帳に記載する一通りの内容をチェックしていきます。

ご家族も一緒に参加されることが多く、パパさんや上のお子さんにも赤ちゃんの心音を聴いてもらったり、胎位を確認してもらったりします。

その他に

一緒にストレッチヨガをしたり、お散歩したり、

出産までに知っておいてほしいことや準備してほしい内容をお伝えする保健指導というのも行います。

授乳のことや育児のこと、産後の生活の変化、家族のサポートや利用できるサービスなどをお伝えして、産後にスムーズに育児に入っていけるように環境を整えていきます。


妊娠週数が進むにつれて妊婦健診の機会が増えるので、お話しする中でお互いをどんどん知って理解が深まります。

お産に向けたからだと心の準備。

その過程はとても深いものがあります。

少しずつ本来の自分に還っていくような

内側からキラキラと生きるチカラが湧いてくるような

柔らかさと繊細さとがいろいろ出てきます。


『どんな風にお産したいだろうか』

と自分に問う時間

一緒に笑って、泣いて、時に号泣して。

私もとても深い時間を共にさせてもらっています。

なんて幸せな時間を過ごさせてもらっているのだろうと、この時間がとても大事です。

妊婦さんと海散歩

おっぱいを吸われることがどうしても痛いことがあります。
おっぱいの形にもよるし、乳頭や乳輪の柔らかさにもよります。

形的には絶対吸えるのに

痛くて吸わせられない…

毎回痛い思いをするから吸わせるのが怖い…

授乳が恐怖だと思います。

赤ちゃんの吸う力は結構力強いので、ママ達はびっくりしてしまいますが

丁寧にほぐして吸う練習を繰り返したら、少しずつおっぱいも鍛えられて痛みが取れてきます。

そこにいくまでにとても時間がかかるし、

中には哺乳瓶の飲み方に慣れてしまって

なかなかおっぱいを上手に飲めないこともあります。

ケースバイケースですが、哺乳瓶がなかったらうまくいきそうなのにな、と思うこともあり

便利グッズは増えているけど

それらがなかったら

やるしかない、と頑張れることもあるのかな、と

やや時代錯誤的に思うこともあります。

せっかく始まった赤ちゃんとの生活は

楽しいのが1番!

私もそう思います。

うまくいかないときは、どこが自分たちの生活に合っていないのか

一度見直してみても良いかもしれません。

育児書にもSNSにも答えはありません。

子育てが家庭ごとに異なるように

お子さんを見て向き合うしかない時があります。

私も何度うまくいかなくて

「私にはお母さんは向いてない。」

と思ったことか…

向き合っても答えが見つかるわけじゃなくて

ただただ悲しい時もあるんですけど

そうやってひとつずつ山を超えていきながら

子育ては進んでいくんだと思います。

お子さんが大人になった時にどうなっていたらいいなぁと

きっと胸に想っていることがあります。

それがあなたの子育て。

大事にしたいことを見失わないように 

お子さんのお顔を見てみてくださいね。

きっとお子さんが教えてくれます。
自宅出産のサポートを始めて妊婦さんの妊娠中の経過を見させていただく中で、あら?と思いがけない経過を辿ることがあります。

スムーズにいかない時は赤ちゃんからのメッセージで、 
ママとパパに気付いてほしいことや、準備してほしいことがあるようです。

ママとパパの間のコミュニケーションをもっととってね!だったり 

ママが無理しすぎてるよ!もっと自分と赤ちゃんに優しく過ごして!だったり

ボク(ワタシ)を見て!など

いろんなことを教えてくれます。

家族が増える時、一度今ある関係が解体されます。
そして基礎から作り直して新しい家族のカタチができます。

その新しい家族のカタチを作るための準備に、しっかりと赤ちゃんは関わろうとしてくれているんだな、と思います。

お腹の中から家族にメッセージを伝えてくれる赤ちゃん、本当に凄い存在です✨

バースドゥーラの貴代さんとは、1人目の自宅出産を終えた後に再会しました。

Kさんの自宅出産は、いろんな導きがあって、なるべくしてそうなった自宅出産だったのですが、そこに貴代さんも関わっていらっしゃいました。

長年サンディエゴでバースドゥーラとして活躍されている貴代さんは、人への信頼と愛がとても深い方です。

Kさんの悩みも不安もそれでいいと受け止め、何度となく心を開放してくれていました。


妊娠すると女性にはいろんな感情の波が押し寄せます。

どこで産むと決めても不安です。

その不安を理解して受け止め、サポートしてくれるバースドゥーラの存在はこれからますます必要とされると思います。

そして助産師とバースドゥーラが妊娠中から共に女性をサポートできたら、きっと素晴らしいお産になると思い、貴代さんとチームを組むことにしました。


これから出産をされる方(病院やクリニックで産む方も)や、バースドゥーラというお役目に興味がある方も、どなたでも貴代さんをご紹介します。

今はサンディエゴに住んでいらっしゃるので、しばらくオンラインでのサポートになりますが、秋ごろに日本に戻ってくるそうなので、私もお帰りを楽しみにしています😊



私が思い描くお産のサポートの様子を絵で表現してみました。


ピンク(茜色)は子宮を表しています。

子宮はママと赤ちゃんを柔らかく温かく包み込んでいます。

とても心地よくて安心できる場所。

陣痛が始まると、しなやかな弾力で赤ちゃんを外の世界に送り出します。


黄色はママと赤ちゃんを支えるサポーター。ご家族と私たち助産師です。

ママと赤ちゃんが安心してお産に臨めるように、優しくそばに寄り添います。


ゴールドのラインは感情のきらめきです。

嬉しいことも楽しいことも、時には辛い思い出がでてくることもあり、出ては消えてを繰り返しながら、そこにあります。


ブルーのラインは知性を表します。

優しく寄り添う中にも、専門職として状況を判断しながらママと赤ちゃんを守ります。


私だけではできない部分を、

一緒にサポートしてくれる助産師さんやバースドゥーラの貴代さんとチームを組んで、みんなで力を合わせて支えていきます。


皆さんはどんなバースプランを立てますか?

どんな環境でどんな風に産みたいか

そこに向けて自分を整えていくことや

病院でのお産であっても理想の環境に近づけるために自分でできる準備が見つかると

お産はもっと味わい深いものになりますね。


ひとりで準備するのが難しいときは、ぜひバースドゥーラと繋がってみてください~♪

貴代さんのお話は次のブログへ☆



2024年がスタートしてから、随分経ってしまいました。

実は今年から自宅出産のサポートを始めようと考えていました。
1月から告知を始めて、ゆっくりスタートできたらいいなと思っていたところ

突如2月予定日の妊婦さんの自宅出産をサポートすることになりました。

私にとっても驚きの展開で、足りないところを必死に準備しているうちに1月は過ぎていきました。

こんなに急に自宅出産のサポートに入るとは思っていなかったのですが、

いざお受けすると、あれよあれよと道が開けていきました。

とても不思議でしたが、きっとこれは受けるべきお産だったんだなと思います。

お産をお引き受けした女性は以前にもお会いしたことがある方で、知っている方でした。

彼女は4人目の出産だけど自宅出産ははじめて。
私も自宅出産のサポートはしたことがあるけど、湘南つむぎ助産院としてお引き受けするのははじめて。

はじめて同士

お互いに不安もありました。

私で大丈夫ですか?と聞くと

むしろ安藤さんの1人目になりたいです

と言ってくださり、凄い方だなと思いました。

彼女が私を選んでくれるなら、しっかりと腹を括ろうと覚悟を決めました。

そこから私たちの二人三脚の旅が始まりました。

心強い応援団も沢山いて、沢山のサポートをいただいての道のりでした。



今年の目標は『緩』

私自身も緩んで、整えて、ママたちのサポートに入りたいと思います。

母乳のメリットをご紹介するのは、調べていくうちにやっぱり母乳って凄いんだな✨と思ったからで、
決して母乳育児だけを推奨する目的ではありません。

ただ、助産師として大事なことはお伝えしつつ、皆さんが楽しく子育てできるように授乳のサポートを続けていきたいなと思います。

***
私たちヒトの母乳には『ミルクオリゴ糖』という栄養が含まれています。
★このミルクオリゴ糖は、脳を活性化する働きがあるので、学習能力や記憶力を高めてくれます。

★そして腸内の常在菌の増殖や安定に働きかけてくれています。

腸内の常在菌は私たちを病気から守ってくれたり、感染した時には素早く菌を退治して回復するように助けてくれますが、大体2歳までにある程度の種類に定まると言われています。

WHOは母乳を2歳まで飲ませることを推奨していますが、それには腸内細菌を増やして健康を維持するという理由もあるんでしょうね。

混合栄養でよいから、細く長く母乳も続けてもらえたらいいな、と思います😊

そして母乳には、「飲む」行為にもメリットがあります。

母乳を飲むために赤ちゃんたちは顎をしっかりと動かしています。

★この行為によって舌の位置が変わったり、骨格にも影響が出てきます。

赤ちゃんは狭い産道を通る時に頭の骨を被せてなるべく小さい頭で産道に侵入してきます。

そのため産後は少し頭に歪みのある子も、おっぱいを飲んで顎をしっかり動かすことで頭の形を元の位置に戻していくそうです。

頭の形に関してはその後の生育環境の影響もありますので、母乳で授乳したからまんまるの頭になる訳ではありませんが、

私たちのからだの神秘を知ると、無駄なことは何もないんだな、と改めてヒトのからだは面白い✨と思います。
小学生の頃、私はとにかく水の中にいるのが好きでした。
部活も水泳部で、部活のない日も友達とプールに遊びに行っては水の中にいるような子どもでした。

水の中は、静かに"しん"とした世界

その中にいると感じるのは自分だけで、それが心地良かったのかもしれません。

前世は絶対水中生物だと思っていました笑

そしてその"自分だけの世界に浸る"ことがしたくて十代の頃はよくノートに自分の気持ちとか湧き出てくるものを書いてました。

その時の名残りか、今でも時々沈みたくなる時があります。

自分と繋がって、自分に問う時間、答えを見つける時間

私にはそういう時間が必要です。

答えが見つかるまでは孤独でちょっと面倒くさい(労力と時間を要するので)から、沈むために覚悟がいるときもあります。

でも悪くない。

そういう時間も自分に必要。

いつも笑ってエネルギー全開なだけじゃない。

時に沈んで充電して、静かに過ごす。

いろんな自分がいる。

今は『沈』の時

そして一つひとつを「感じきりたい」と思っています。

元々哺乳類のおっぱいは陥没乳頭で、
滲み出た母乳を吸うことで赤ちゃんは栄養を取っていました。

その様子はカモノハシやハリモグラなどの授乳で確認されています。

哺乳類が進化する過程でだんだんと乳頭が突出する形になってきたようです。

赤ちゃんが育つために必要な栄養が沢山含まれているおっぱい。

種によってその成分は大きく変わります。

例えば寒い地域の海で暮らすアザラシなどの母乳は脂質の高いドロっとしたおっぱい。
寒い環境でも体温を一定に保ち水中で生活するために必要な脂肪を蓄えるために脂質の割合が多い成分になっています。
その授乳期間はわずか2週間です。

そしてサバンナを駆け抜けるしまうまはサラサラとした水分の多いおっぱい。
これはおっぱいが水分補給を兼ねているためで、栄養分は薄いですが、その代わりに長く授乳する仕組みになっています。

このように生活環境によって母乳の成分や授乳期間は変わっています。

私たち人間のおっぱいは、さらさらとしたカルピスのような乳白色をしており、他の動物に比べてオリゴ糖、特にミルクオリゴ糖が多く含まれているという特性があります。

そして成分の割合も赤ちゃんの成長とともに変化していきます。
⭐️糖分は出生後10〜30日にかけて増加しそのまま一定量を保ちます。
⭐️タンパク質は出生後が一番多く、生後100日にかけて約6割まで減っていく傾向にあります。

脳は赤ちゃんの時期に驚くほど発達しますが、
それには糖分が必要で
からだを作るにはタンパク質が必要です。

赤ちゃんの成長に合わせて成分が変わるおっぱい、凄いですね✨


ミルクオリゴ糖の働きや母乳のメリットについては次回のブログに続きます☆

参考資料
浦島匡著「おっぱいの進化史」
ある日齋藤助産院で夜勤をしていると、
(月に何回か夜勤だけお仕事をしています)

実習中の学生さんに

「子育ては楽しいですか?」

と質問されました。

子育ては、

難しい時も大変な時もあるし、

時に見たくない自分も見なくちゃならなくて

しんどい時もあるけど、

でもやっぱり、楽しい! と思います✨ 

小学生になると子どもの成長の加速度が増して、


あっという間に18歳と15歳になってしまいました。

まだまだ子どもだなぁという部分と 

そんなふうに考えるようになったんだと思う部分と  

いろいろありますが、

2人とも毎日楽しそうなのが親としてはありがたく思います。

これまでに数々の失敗?というか経験を沢山重ねてきました。

子ども達に怒られることもあります😅

子育ては、人間として親として鍛えられるな、と思います。

そういう自分の経験からも、

「どんな経験も財産になる!」

と自信をもって言えます( ˊᵕˋ* )

だから子育て中の方は

ぜひ

失敗を恐れずに

沢山の経験を「ありがとう」と思って今を楽しみましょう。

後で振り返った時にきっと

全てが宝物になっていると思います。

私もまだまだ子育て、自分育ては続きます☆





先日、産後数ヶ月が経過したママからご相談がありました。

お産直後は、混合栄養で育てることに何の迷いもなく、ミルクでもいいやくらいに思っていたのに、

最近になって周りの母乳で育てているママ達をみて、

なんであの時頑張らなかったんだろう…と焦りや悲しみの気持ちが拭えないんです、と。

ほぼミルクなんです、と仰っていたけど

おっぱいは出ているし、

お子さんも上手に吸う♡

これは良い感じ✨

おっぱいメインの混合まではいかないかもしれないけど、

とにかく授乳の度にどんどん吸わせていきましょう!

とお伝えしました。

産後数ヶ月経っていても、吸わせているうちに分泌は変わります!

そうなるためにも、授乳がママとお子さんにとって心地よいものであること、楽しいものであることが大前提だとは思います( ˊᵕˋ* )



授乳はただお子さんを大きく育てるためだけではないんですよね。

ママとお子さんの心を癒したり絆を深める大事な行為です。

相談してくださったママが、
「もっと母乳のメリットを知っていたら最初から頑張ったかもしれない」と仰ったのを聞いてドキリとしました。

私は母乳のメリットをちゃんとお伝えしていたかな?
産後のママの負担にならないように、と考えて母乳の良さをお伝えすることを控えていたな…と反省しました。

選ぶのはママだけど、
でもやっぱり母乳の良さはちゃんと伝えるべきですね!


産後の生活に突入すると、楽しいことばかりではありません。

おっぱいで頑張りたいのに、うまくいかない…

おっぱいを近づけると赤ちゃんが嫌々をする

分泌が思うように増えない

焦る心はそのままからだの緊張へとつながります。

心がギュッと固くなって

どうやってほぐしたらよいのかも分からない

誰かに「助けて」って言えたら楽だろうけど

重くなった心はそれも許してくれない

健診のために外に出るのもやっと、やっと。


そんな時があります。


誰とも繋がりたくない

そう思っている時に、ただただ傍にいる人でありたいと思います。

そしてそういう人があなたの近くにいることを知っていてほしいと思います。

どうしようもなく、もう無理だと思ったら、
ひとりで抱え込まずに連絡してくださいね。

ゆっくり一緒に道を探しましょう。