私のmy助産師さん
息子を授かった時は新しい病院に勤め始めたばかりで、その環境に慣れるのに必死でした。
仲良くなった同僚の助産師のAちゃんが、私やお腹の赤ちゃんのことを気にかけてくれていて、時々一緒にエコーを見たり、お腹に話しかけてくれたり、「お産の時は駆けつけるからね!」と温かい言葉をかけてくれていました。
彼女の存在が妊娠中からとても心強く心の支えになっていたなぁと思います。
そしていざ陣痛が始まると、Aちゃんは夜勤の前に来てくれて一緒に外を散歩したり陣痛中の私に寄り添ってくれていました。
外に散歩に行ったとき陣痛がきてうずくまる私に、車から「大丈夫ですか?乗っていきますか?」と声をかけてくださる方々がいました。
あの時の周囲の方々の優しさがありがたかったね、と最近Aちゃんと振り返れたのも嬉しいことです。
私は自宅出産ができず、最終的に病院でのお産になりましたが、「今行けばAちゃんが病院にいる」と思えたし、病棟の皆さんが協力してくれてAちゃんが勤務交代をしながら最後まで私の傍に寄り添っていてくれたことは本当に大きな宝物の経験になっています。
あの当時はまだ『my助産師』という言葉はなかったけど、確実にAちゃんは私にとってのmy助産師さんでした。
私が自分の子の妊娠出産で体験させてもらった「妊娠中から助産師さんと繋がる安心感」が、今の私の活動の原点になっていること、こんな大事なことに気づくのに20年かかってしまいました。。
気づくのが遅くなりましたが
息子の20歳の誕生日にAちゃんに私のmy助産師でいてくれてありがとうと伝えることができました。
今は遠く離れているのでAちゃんにはなかなか会えませんが、お互いそれぞれの場で同じ志をもって助産師として活動していることが嬉しいです。
私はこれからもmy助産師として、自宅出産の方だけでなく病院出産する女性の妊娠出産子育てもサポートしていきたいと思います。
妊娠も出産も子育てもとても味わい深いものです。
難しい時、大変な時はサポートさせていただきながら、ぜひその醍醐味を一緒に味わえたらと思います。
陣痛が始まったところ。会える楽しみと、これからどうなるかドキドキでした。
息子のお産は34時間かかりました。いろいろ経験させてもらい今ではありがたい経験だと思います。
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