おっぱいイヤイヤするんです…
早産で生まれて体重を増やすために哺乳瓶で授乳していたら、おっぱいが吸えなくなってしまったというBさん。
「おっぱいを吸わせようとするとイヤイヤをするんです。色々試したけど全然ダメで… 私おっぱい難民になってしまいました。」
とご相談がありました。
「赤ちゃんは舌の上におっぱいがのらないと『おっぱいがない』と思って探して首を振るから、それがおっぱいイヤイヤに見えるんですよ。本当は見つけられないだけで、おっぱいが嫌なわけじゃないんですよ。」
とお伝えしてみましたが、ママのお顔は暗く曇っています。
その表情は「そういう感じじゃないんだけど…」を物語っていました。
そこで早速いつものおっぱいのあげ方を見せていただきました。
左のおっぱいは吸い付くまでに時間がかかるけど、なんとか吸えます。
右のおっぱいになると首を左右にブンブンと振って
「ちがうー‼︎」とばかりに泣き続けます。
首にも凄い力が入っていて絶対に吸いません!の意思表示。
これはこれは…確かにおっぱいを見つけられないだけではなさそうと分かりました。
赤ちゃんのからだの力が抜けるように抱っこして、いろんな抱き方の授乳を試しましたがどれもうまくいきません。
唯一添い乳が吸えました!
ママも「こっちのおっぱいをこんなに吸い続けたの初めてです」と。
とりあえず吸えましたが、一度離れると2度目は難しい。
お手伝いしないとおっぱいが吸えないので、パパにも協力していただきました。
後で聞くと、
「こんなに泣いて可哀想じゃん」というパパを
「おっぱいが嫌なわけじゃないみたいだから頑張ろう」とママがおっしゃって、ご夫婦で頑張ってくださったようです。
Bさんの赤ちゃんの場合は、とにかくからだの力を抜くために抱っこの仕方に気をつけてもらいました。
会う度に赤ちゃんのからだが柔らかくなっているのが分かりました。
そして添い乳でしか吸えなかった左のおっぱいもスムーズに横抱きで吸えるようになりました!
ママが本当によく頑張ったと思います。
吸えない理由はおっぱいのカタチだけが理由ではない時があります。
吸えるようになるまで時間をかけて日々の努力も必要です。
諦めずに頑張ったBさんは本当に凄いと思います。
そして赤ちゃんが可愛いと笑顔を見せてくれるBさんのお手伝いができて良かったなぁと思うのです。
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