自宅出産レポート episode 2
初産婦のMさん。
Mさんはからだのことに関心が強くて、普段の食事などにも気を遣っている方でした。
自分の好きなことに素直で勉強家、妊娠中からお腹の赤ちゃんにとっても声掛けをしているのが素敵だなと思いました。
Mさんのお産は陣痛から始まりました。
夜中から始まった陣痛はゆっくりゆっくり進んで、途中高位破水をしましたが、なかなか強い波には乗りませんでした。
12時間を超えてきたところで、赤ちゃんの位置がおかしい(回旋異常)と気づき、ドゥーラの貴代さんにオンラインでアドバイスをもらいながらご主人さんにケアをしてもらいました。
それでもなかなか状況は変わらないため、
病院への搬送の可能性があること、今すぐに病院に行くこともできるし、もう少し様子を見てタイムリミットまで頑張ることもできると、Mさんとご主人さんに伝えました。
Mさんはあきらめずに頑張りたいと仰って、その時の目には力がありました。
その後もゆっくりと進むお産。
タイムリミットも近づいてきます。
いよいよ病院かなと思い赤ちゃんの心音を聞くタイミングで、Mさんがトイレに行きました。
トイレで赤ちゃんの心音を聞くと通常とは違うリズム。。
慌ててお布団に戻り診察すると、子宮口は全開になっていました。
モニターをつけて赤ちゃんの状況を確認しながら、「生まれるよ~!」と声をかけました。
陣痛の波に合わせていきみ、赤ちゃんの頭が見えてくると
Mさんは赤ちゃんの頭に触れながらお産をしました。
待ちに待った赤ちゃんの元気な産声がお部屋に響きました。
お産は時間がかかることにも意味があります。
最後まで諦めずに頑張ったMさんはさすがだなと思いました。
妊娠中の在り方、助産師としてのメッセージの伝え方など、Mさんご家族に教えてもらうことの多いお産でした。
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