母乳の神秘☆
元々哺乳類のおっぱいは陥没乳頭で、
滲み出た母乳を吸うことで赤ちゃんは栄養を取っていました。
その様子はカモノハシやハリモグラなどの授乳で確認されています。
哺乳類が進化する過程でだんだんと乳頭が突出する形になってきたようです。
赤ちゃんが育つために必要な栄養が沢山含まれているおっぱい。
種によってその成分は大きく変わります。
例えば寒い地域の海で暮らすアザラシなどの母乳は脂質の高いドロっとしたおっぱい。
寒い環境でも体温を一定に保ち水中で生活するために必要な脂肪を蓄えるために脂質の割合が多い成分になっています。
その授乳期間はわずか2週間です。
そしてサバンナを駆け抜けるしまうまはサラサラとした水分の多いおっぱい。
これはおっぱいが水分補給を兼ねているためで、栄養分は薄いですが、その代わりに長く授乳する仕組みになっています。
このように生活環境によって母乳の成分や授乳期間は変わっています。
私たち人間のおっぱいは、さらさらとしたカルピスのような乳白色をしており、他の動物に比べてオリゴ糖、特にミルクオリゴ糖が多く含まれているという特性があります。
そして成分の割合も赤ちゃんの成長とともに変化していきます。
⭐️糖分は出生後10〜30日にかけて増加しそのまま一定量を保ちます。
⭐️タンパク質は出生後が一番多く、生後100日にかけて約6割まで減っていく傾向にあります。
脳は赤ちゃんの時期に驚くほど発達しますが、
それには糖分が必要で
からだを作るにはタンパク質が必要です。
赤ちゃんの成長に合わせて成分が変わるおっぱい、凄いですね✨
ミルクオリゴ糖の働きや母乳のメリットについては次回のブログに続きます☆
参考資料
浦島匡著「おっぱいの進化史」
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